依頼者の許可を得ています。ある依頼者からの内容とその後です。かなりハードな内容なので端折ってある部分も多いですし気分を害されるかたもいるかもしれません。ご注意ください。
浮気を調査
週3でパートをしている妻の様子がおかしいので浮気調査を依頼することにしました。具体的にはパートなのに残業がある休日出勤が増えたとかその程度なのですが妻には浮気の前科があったので気になってしまいました。
前回の浮気は1年前私は妻を愛していたので泣いて謝る妻を許し再構築の道を選んでいました。しばらくぎこちない時期もありましたが半年たったぐらいから今までのように笑いあえるようになって順調に再構築していると思っていた頃です。あんなに妻は反省していたしもう繰り返すことはない信用しようと思いましたがどうしても気になり念のためと悩んだ末に浮気調査を依頼しました。その時はまだ妻を信用していました。
浮気発覚
浮気調査を依頼して1週間、特に何もありませんでしたと報告を受けました。ただその週には妻に不審な動きもなかったので調査の延長をお願いしました。するとパート先の店長とのホテルに入る写真を撮ることになってしまいました。報告を受けたときはただ信じられずぼーっと無意識のようになってしまったそうです。探偵さんが色々言ってくれてたみたいですが何も覚えていません。後から聞くとこの頃から自分の言動は少しずつおかしくなっていったようです。
妻の逆切れ
浮気の写真を見せられ冷静でなくなった自分は探偵さんに止められていたにも関わらずその夜妻を問い詰めました。探偵さんから持たされたボイスレコーダーで録音していたのが後から考えれば唯一の救いでした。
写真を見せ問い詰める自分に妻は「私は悪くない悪いのはあなただ」と罵りました。1年前の浮気発覚直後はフラッシュバックが有り夜がないこともありました。そのことを言っていたようです。しかし自分のしたことを棚に上げて一方的に罵ってくる妻と口論になりました。妻はあなたをもう愛していない愛しているのは彼だ前回の浮気も彼とでずっと続いていた(前回は怪しんだ自分が妻を問い詰めて自白して発覚したので調査はしていません。連絡はもうとらない消したと言われて信用していました)等とんでもないことを言われました。自分が茫然自失していると妻は出ていきました。
次の記憶は朝からしかありません。朝気付いたら会社に行く時間を過ぎていたので遅刻ですがとりあえず出社しました。しかし出社すると社内の雰囲気がおかしく席に着くなり上司に呼ばれました。上司は君が有りもしない妻の浮気を疑って暴力を振るって困っている妻が怖いと言っていると妻の母(義母)から苦情が入ったと言いました。余談ですが妻の父(義父)は自分の会社の取引先の専務であり上司も知っています。とりあえず今日は帰れと言われ帰宅しました。
家に帰りしばらく時間がたつと自然に涙がこぼれてきました。そこで自分は声を上げて泣きました。しばらく泣いた後怒りが込み上げてきました。ずっと愛してきた妻に裏切られた、妻に浮気の制裁を与えたいという怒りでした。
探偵さんに連絡をすると運のいいことにまだ調査期間中だったので昨日の妻の行動もわかりました。昨日妻は出て行った後、浮気相手と一晩過ごし朝実家に帰ったそうです。その写真を見た自分にまた憎しみの感情が込み上げてきました。そして追加で相手の調査もお願いしました。
お互いの親族巻き込んで泥沼
探偵さんと話終わって自宅に帰ると家の鍵が開いていました。泥棒かと思ったのですが特に家は荒らされてませんでした。しかし通帳など入った引出は開いていて全部なくなっていました。妻にやられたと思いました。
その後激怒した義父から連絡があり説明に妻の実家に行くことになりました。妻の実家について早々義父に殴られました。腹が立ちましたが事情の説明が先と我慢して証拠の写真や録音を聞かせ説明しました。妻が義父にしていた話はところどころ辻褄の合わないところがあったらしく義父は自分の説明に納得したようで、大変申し訳ないことをしたと土下座して自分に謝罪しました。しかし義母は納得せず自分を罵り妻をかばい謝罪する義父まで罵りだしました。義父に怒られ静かにはなりましたが妻共々まったく悪びれた様子はなかったです。とりあえず通帳等の話をしたところ怒った義父が妻から取り上げ返してくれました。
しかし預金はほとんど引き出されたあとでした。夜も遅い時間だったのでその日はいったん帰宅することにしました。次の日から会社には有給を1週間申請して休みを取り自分の父母に事情を説明しました。話を聞いた父母は激怒し妻の実家に連絡しました。義母が電話に出たようでこちらは悪くない原因はそちらにあると言い合いになってしまいました。夜になって義父から電話があり謝罪されて次の日、自分、父母、妻、義父母で会うことになりました。話し合いの場は思ったより普通に進みました。唯一義母と妻の不貞腐れた反省もしていない態度は気になりましたが。内容としては通帳から引き出した分は義父が弁済する会社には義父が真実を説明、慰謝料も義父が払って離婚というものでしたがここで妻と義母が発狂しました。妻は「慰謝料は女が貰うもの払うのはおかしい」と。義母はこちらに非はないのに「慰謝料はありえないむしろそちらが払え」と。自分の父母もこれには激怒し掴み合いになりそうになりましたが義父が妻と義母を退場させ話に戻りました。そしてその条件で話が終わり、全てが終わったと思いました。
家に戻りほっと息をついたらなぜか泣いていました。憎しみから妻に制裁を加えようと思ったのにただ離婚の話をしただけお金は返ってくるが妻は帰ってこない自分が悪かったんじゃないか、これでよかったのか?喪失感や妻への愛情、色々な物が入り交じり自分が自分でよくわからなくなっていました。しかしこれで終わりではなかったのです。義父から通帳の返金があり会社にも真実を説明してもらい順調に進んでるなと思っていた頃、義父から連絡がありました。内容はうちも離婚することになった今はお金を動かせなくなったので慰謝料を払うことができなくなった妻と義母は出て行った、という内容でした。怒りがこみ上げましたがひたすら謝罪する義父に怒ることはできませんでした。義父母間では今回の騒動に納得が出来ない義母とそれを応援する妻とでトラブルになっていたそうです。
それからどうしようかと考えていたところ探偵さんから追加調査の報告がきました。なんと妻と義母は浮気相手と暮らしているというものでした。後で探偵さんに聞いたところ報告を受けた自分は泣きながら笑っていたそうです。自分はこの頃には完全に壊れていたみたいです。ここまでだと調査や話し合いでは解決しないだろうと探偵さんが弁護士を紹介してくれました。弁護士事務所に行くと写真や録音の証拠があるので勝てます、と言われ怒りに狂っていた自分は妻も浮気相手も制裁することに決めました。(お恥ずかしい話ですが、突然自分に起こった状況が冷静に判断できておらず相手に慰謝料を請求するということは完全に頭から抜けていました)
妻にも不倫相手にも制裁
弁護士さんと相談し妻、浮気相手の関係箇所に内容証明を送ることにしました。内容証明が届いてから妻からメールや電話がガンガンくるようになりました。私の幸せを壊すつもりか慰謝料はこっちが貰うものだ「相手の家庭に迷惑かけるな」「名誉棄損で訴える」など1日に何十件とメールや電話が来てました。自分は弁護士さんから連絡はしないようにと止められていたので話は弁護士を通して下さいとだけ返信しました。そのうち浮気相手の家庭もごたごたしらちが明かないと思ったのか妻は弁護士に連絡したそうです。そこでも慰謝料は女が貰うものだから払うなんてありえないと主張したそうですが弁護士にじっくりと説明され驚いていたそうです。そこからはまた連絡が来るようになりました。内容は変わって「やり直したい」「私のことは嫌いになったの?」「本当はあなたを愛している」等こんなにも金で人は変わるのかと驚く内容でした。正直悩みました。妻はずっと愛してきて情もありましたし自分の行いが正しいのか自信がなかったからです。
しかし弁護士から連絡がきて真実を知りました。浮気相手が慰謝料の支払いに応じると連絡してきた時に浮気相手の家庭も離婚、会社はクビ、妻と義母とは追い出して別れたとわかったそうです。金額の半分は一括、残り半分はバイトしてでも払っていくとの相手の言い分でしたがこの件を早く終わらせたい自分は慰謝料の半分の一括だけで終わらせることにしました。妻は自分と戻りたいわけではない妻も義母も行くところがないから自分に復縁を求めていると知って心が折れてしまったからです。
その後も妻からの連絡はずっとあり心が揺れることが続き自分はますます心が壊れていきました。早く解決したいと思い弁護士と相談し払えるだけの少額の慰謝料だけもらい離婚することにしました。制裁すると言いながら実際ほとんど何も出来ませんでした。「早くこの問題を解決したい」それだけしか考えられなくなっていました。
その後
自分はこのゴタゴタで仕事を頻繁に休んだり仕事でミスをしたり仕事場での噂が消えず居づらかった事もあり退職しました。そしてそのまま体調不良で入院しました。今は実家に戻り安静にしながらバイトするという生活を送っています。ふとした時に泣いてしまったり突然不安に襲われてパニックになったりと後遺症が続き定職につくことも出来なくなってしまいました。
妻と義母は狭いアパートでバイトしながら日々暮らしているようです。偶然見かけた友人から聞きましたが2人とも10歳は老けて見えボロボロの服を着ていたそうです。妻はパートしかしたことがなかったですし義母は専業主婦でしたから今の生活はさぞ辛いものでしょう。浮気相手は慰謝料を払って離婚したあとは知りません。奥さんは子供を連れて実家に帰ったそうです。
浮気に関わったすべての人が不幸になってしまった話です。誰一人として得した人もいません。全て無くなってあるのは喪失感だけです。浮気をして自分を壊すと周りいる全ての人々や家庭を壊すという話です。
浮気は心の殺人です。
この記事を読まれている方は↓の記事も読まれています
浮気・不倫を見破る7の言葉
浮気する確率100%
アンケートにご協力下さい